肩の障害「インピンジメント症候群」

肩の「インピンジメント症候群」をご紹介します。あまり聞きなれない名前かもしれませんが経験上、これに当てはまる方が多いように思います。

原因は大きく次の2つに分かれます。

 


*インピンジメント→衝突、挟み込みの意味。肩関節内で骨と骨や、筋肉、靭帯などが腕を上げた時に肩関節部分で擦れたり挟み込まれたりして痛みを伴い腕の挙上が困難になる症状です。


 

①肩の構造的原因(骨や関節、筋肉の異形や変形など)②肩の機能的原因(骨や関節の位置やそれらの運動異常)

一般的には「機能的原因」が多いそうです。

今回は機能的原因による肩のインピンジメント障害についてご紹介いたします。

通常、腕をあげる場合は同時に肩甲骨、鎖骨も連動して動きますが「不良姿勢」があるとその連動運動がうまく働かなくなります。

 

 腕を挙上した時、肩甲骨は「上方回旋」するのが正常です。*イラスト参照

その時肩甲骨は仰向きに寝る感じになり肩甲骨の下部が脇の下から前に出てくるように動きます。この一連の動きを「上方回旋」と言います。

「不良姿勢」では胸椎の後弯(猫背)が強いため肩甲骨の上方回旋が少なくインピンジメントし易くなってしまいます。*イラスト参照

肩甲骨上方回旋

 

では実際に多く見られる姿勢についてご紹介します。

 

姿勢①

中高年の方に多く見られるフラットバック。↓(骨盤の後傾が見られると同時に腰椎の前弯の減少が見られます。そして猫背気味)

 

姿勢②

若年層に多く見られるスウェイバックです。(胸椎の後弯*猫背 が強い)

若年層の姿勢

 

「インピンジメント症候群」を予防するためにも日頃から体を動かし姿勢を良好な状態に保っていくことが

大切ですね。(^_^)

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